〜見積り比較について〜

●施工会社へ見積もり依頼

 建物の実施設計が終わると施工会社に見積り依頼を行います。
 実施設計図に基づいた見積もりの結果、正確な工事金額が確定します。
 当事務所では多くの場合、複数の施工会社に同時に同じ条件で見積りを依頼します。 数週間後に施工会社より提出された見積書を当事務所で分析し、建築主に報告を行い、建築主と相談のうえ施工会社を決定します。
 複数の施工会社に見積もりを依頼する事を「合い見積もり」といいます。

 何社に合い見積もりを依頼するのかは、建物の規模その他により常識的な範囲で判断します。
 個人住宅の場合は、2〜3社に合い見積もりを依頼する事が多いです。

 見積書をチェックする上で大切なのは、トータルの金額はいうまでもなく、数量と単価、各項目のバランスや拾い方、経費の取り方、見積もり落としの有無など多岐に渡ります。
 始めて見積もりを依頼する施工会社の場合等は、提出された見積書の内容を分析する事によって、ある程度その会社の特徴が分かったりもします。
 個人住宅物件に限らず、この合い見積もりは基本的に行ないます。

 設計事務所が依頼する合い見積もりにあまり参加していないような施工会社や工務店等の場合は、普段より価格の競争に慣れていないのか、工事費配分の要領が悪いのか、各種工事の数量が適正でも単価が全体的に高くなっていたりします。


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